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柏餅の葉っぱを食べる地域があるって本当!?

life

先日、柏餅の差し入れがありみんなで食べていると、一人だけ葉っぱごとガブリ。

オイオイ!「 柏餅は葉っぱは食わんだろう」と言うと、え、食べないんですか?との事。

桜餅と間違ってないか?

当の本人曰く、ずっと柏餅は葉っぱごと食べていたそうです。

その場には十数人いたのですが、一人を除いて柏餅の葉っぱは外して食べていました。

柏餅を葉っぱごと食べたのは一人だけ。

ただ、面白い事に4人が過去に食べたことがあるとの事。

もしかして、柏餅を葉っぱごと食べる地域があるのかと思ちゃいました。

柏餅の葉っぱを食べる地域がある!?

結論から言うと地域によって食べられていることは無いようですね。

ただ、柏餅を葉っぱごと食べている人は少なからずいるようです。

柏餅を葉っぱごと食べた感想はいずれも、まずいと言う意見が多数ですね。

それはそうですよね。

柏餅の葉っぱはゴアゴアし過ぎで、餅の食感とマッチしません。

桜餅の桜の葉は塩漬けでもともと食用です。

柏の葉は食用ではありません。

では、何故柏餅を葉っぱごと食べるのかなと思い、過去に葉っぱごと食べたことがあるのか4人に聞いてみたところ共通していたことが。

それは、柏餅が葉っぱにくっついて取れなかったため葉っぱごと食べてしまったそうです。

あぁ!確かに葉っぱにべったとくっついている柏餅あるあるですね。

柏餅が葉っぱにくっついてしまったら

これって最悪ですよね。

折角の柏餅が台無しになっちゃいます。

くっつきの程度にもよりますが、葉っぱと餅の間に指で水をつけながらはがすぐらいしか方法は無いでしょう。
程度によっては綺麗に外せることもありますが、べったっとくっついている場合はこれも難しいですね。

そうなったら最後の手段!
葉っぱごと柏餅を食べるか、食べられるところだけ食べるかの選択ですね。

因みに、柏餅の葉っぱですが、食べても害は無いようですが美味しくはありません。
葉っぱごと柏餅を食べるのはお勧めできません。

柏餅のお取り寄せ!

何故、柏餅に葉っぱがくっついてしまうのか?

柏餅の製造工程で、葉っぱに包んで蒸す場合があります。

これは、柏の葉の香りをつけるのには良いのですが、反面葉っぱがくっつきやすくなってしまいます。

また、餅の配合にも要因があります。

餅の乾燥を防ぐために糖類(砂糖・マルトース・トレハロース)とか、硬くならないように酵素製剤(老化防止剤)を配合しています。
これもまた、葉っぱがくっつく要因になっちゃうんですね。

生地に砂糖を入れれば保湿効果が得られますが、その分生地がべたついてしまいます。
酵素製剤を添加すれば2日・3日硬くなりません。

一方、葉っぱはどんどん乾燥して行きます。こうなると餅と葉っぱがくっつき易くなっちゃううんです。

これを補うのに葉っぱにも乾燥防止剤などを使われている場合があります。
また、やけに鮮やかな柏の葉を見かける事がありますが、これは発色剤や着色されている場合もあるんですね。

なので、柏餅を葉っぱごと食べるのは個人的にはお勧めできません。

勿論、すべて食品添加物として認められているものなので害はありませんよ。

柏餅を家で作るなら!

柏餅の葉っぱのくっつき防止対策

市販の柏餅を購入されたら、できるだけ早く葉っぱを外しましょう。

葉っぱはそのままだと乾燥してしまうので水に浸し冷蔵庫で保管。

餅は1個づつラップに包みましょう。

食べるときに柏の葉の水分を良くふき取り餅に包みなおしてください。

これだけでも結構、葉っぱのくっつき防止に効果がありますよ。

それと、食べきれない柏餅は冷凍保存もできますよ。(葉っぱは外してね!)

レンジでチンでも良いし、自然解凍し、オーブントースターで焼いても美味です。

硬くなった柏餅や大福は焼いて食べるのが最高です!超オススメです。

ここまでお読みいただくと、「柏餅の葉っぱっていらないんじゃない~」「桜餅のように葉っぱごと食べられるものが良い」などと思われた方がいるかもしれませんね。

柏餅の由来

柏餅の葉っぱですが、何故食べられない葉っぱで包んでいるのか?

そもそも、柏餅の葉っぱはいらないんじゃない~なんて思いませんか?

ただ、柏の葉で包んでなければ柏餅じゃなくなってしまいます。

柏餅は、5月5日の端午の節句の供物として用いられ、縁起をかついだ和菓子です。

柏の葉を用いた柏餅は徳川九代将軍家重から十代将軍家治のころに江戸で生まれたとされています。

柏の葉(槲の葉)は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起をかついだものとされれています。

まさに武家社会ならではの発想です。

この江戸で生まれた柏餅はは、参勤交代によって端午の節句の供物として全国に広まったようです。

柏の葉は自生が少ないこともあり、地域によっては「サルトリイバラ」の葉が使われていたようです。
地域によっては、笹の葉で包んだ「ちまき」を用いられているところもあるようです。

最近はあまり聞かなくなりましたが、長男が生まれると「こいのぼり」を贈る風習があり、お返しに必ず柏餅が添えられていましたが、まだその風習が残っている地域もあるのでしょうか?

こいのぼりすら目にする機会が減ってしまっています。

柏餅の葉っぱを食べる まとめ

基本的に、柏餅の葉っぱは食べません。

元々食用ではありません。

柏餅の柏の葉は、柏餅の香り付けや抗菌作用、保湿効果、手の保護のため用いられていると言うようなことが言われていますが、それはあくまで付加価値です。

柏の葉は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起をかついだ端午の節句の供物であることを忘れてはいけませんね!